2017年05月01日 人と動物の関係学

「動物との暮らしの効用」の話

「動物との暮らしの効用」の話

今年2月の本コラム(「猫ちゃんお返事は?」の話)で、「ネコを飼うことが人の健康につながることを示す論文」を紹介しました
が、「動物との暮らしの効用」を証明する学術論文は意外と少ないものです。例えば認知症治療薬の効果は、二重盲検法による投与試験で科学的に証明することができます。けれども、「動物との暮らしの効用」を科学的に証明することは容易ではありません。ワンちゃんやネコちゃんと暮らしている多くの方たちが理屈抜きで感じている効用を、理屈ずくめで証明する必要があるからです。この困難な論文はそれでも、動物との暮らしの経験のない方に、動物との暮らしの価値を理解していただくための方法論の一つとして重要で、社会が動物たちをその一員として認めるためには必須といっても良いでしょう。

そんな状況の中で、先日興味深いリーフレットを頂戴しました。一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長 越村義雄さんが、彼が理事として参画する一般財団法人日本ヘルスケア協会から配布しているとのことで、ご持参くださいました。

院長コラム

その中では、「動物との暮らしの効用」が分かりやすく解説されています。

1.お年寄りに与える効用

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3.すべての世代に与える効用

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このようにさまざまな効用が明らかにされつつあります。そこで最大の問題が、動物たちの寿命が人よりはるかに短いということです。動物たちと豊かで健康な日々を過ごしていたけれど、「この子が天国に行ったら、次の子を迎え入れるには自分も年を取りすぎた。」と、次の子を最後まで面倒見てやれないという理由で躊躇される方。「この子より良い子がいるはずもない。」とペットロスへの道を引き返せない方。動物たちから得るものが大きかっただけに、それを失った時に訪れる状況には厳しいものがあります。そして、それを避けるためにこのリーフレットは次のような提案をしています。

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動物たちが老年にさしかかるころに、二代目を迎え入れようという提案です。老け込んできたように見える動物たちが刺激を受けて、若返るという効果も期待できます。なにより、ペットロスのダメージが大幅に減少することが報告されています。自分の身に起き得る飼育困難な状況では、愛護団体や行政が実施している里親制度も年々充実してきています。自分たちが日々の診療の中で経験する「絆が終了」した時のご家族の嘆きを和らげるには、二代目の存在が確かに最良かもしれません。いったん「絆が終了」してから、新たに次の子を迎え入れる決意をするには、一定の期間とそれなりのきっかけが必要です。動物たちとの暮らしをうまく持続するために、今一緒に暮らしている動物たちが老年にさしかかる頃に、二代目を迎え入れることを検討してはいかがでしょうか。「案ずるより産むが易し。」動物たちの方が、自分たちよりはるかに柔軟に色々なことを受け入れてくれるはずですから。


大阪市の南大阪動物医療センター

住所
大阪府大阪市平野区長吉長原3-5-7
営業時間
午前:9:00 〜12:00
午後:16:00〜19:00(月 〜 金)
午後:13:00〜17:00(土・日・祝)
定休日
年中無休
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tel: 06-6708-4111
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