大阪市で犬・猫の手術は南大阪動物医療センターへ｜猫の病気｜ドッグサービス

キャットクリニック グランドオープンの話の中でもご紹介しましたが、当センターでは3年前から保護猫の譲渡に取り組んでいます。そもそも動物病院の役割って何？ということを考えた時、病気やケガの治療や予防がすべてではないことに気づきます。筆者が公益社団法人 大阪市獣医師会会長として公務に携わることが増えたこととも関係があるのかもしれませんが、治療や予防が50%、飼育指導が25%、社会貢献が25%くらいの割合だと思っています。動物医療の専門職として治療や予防などの診療が本分であることに違いはありませんが、動物たちを正しく理解し育てるための飼育指導も大切な役割だと考えています。また、診療や飼育指導を通じて動物たちとそのご家族をサポートするという間接的な社会貢献だけでなく、専門職としての職能を活かした活動を通して、人と動物の共生をより良い形にしていくことも大切な社会貢献の一つだと考えているのです。

今春、「大阪市わんにゃんセンター」から当センターに来た最初の保護猫には、「ゆず」と「かぼす」の名前が付きました。

（かぼす♂/左、ゆず♂/右）
6月20日に二人とも去勢手術を終え、もうすぐ里親さんのところにもらわれていきます。

　その2週間後に「ラン」と「ゴロー」がやってきました。

（ラン♀/左、ゴロー♂/右）

そっくりさんの姉弟でほとんど見分けがつきません。ランの尾は鍵しっぽ、ゴローは真っ直ぐなしっぽで、この写真では分からないですね。

さらにその2週後に4人兄弟がやってきました。名前をどうしようかとスタッフが意見を出し合い、海藻兄弟にしようということになりました。黒猫は「こんぶ」、白黒は「ひじき」、灰白の二人は「もずく」と「めかぶ」。なかなかミルクを飲んでくれずに苦労しましたが、今ではすくすくと育ってくれています。

　ラン＆ゴローと海藻兄弟はまだ里親さんが決まっていません。大阪市獣医師会の「子猫リレー事業」と命名された譲渡事業でやってきた子猫たち。もらい受けなければこの子たちはどうなっていたのだろうと考えると胸が痛みます。この子たちにも、そしてこの子たちをもらってくださる方々にも、ともに暮らすことでより幸福な毎日が訪れることを、スタッフ一同、願っています。皆様、どうかよろしくお願い申し上げます。