こんな症状ないですか?

  • 下痢が続いている・・
  • 吐血した・・
  • 食欲がなくなった・・
  • 水を多く飲むようになった・・

当てはまる症状があれば病気の可能性があります。

消化器系の病気について

猫も犬も人も胃腸で消化・吸収し、不要なもの有害なものを体外へ排出しますが何かしらの原因で胃腸機能に障害が起こると、飲食が上手く消化・吸収されずに未消化・未吸収の状態で体外に排出されます。 これが、いわゆる下痢と言います。 下痢の原因は、様々ありますが、過食や間食、不適切な食物、ウイルスや細菌感染などが原因となり下痢になることが多いでしょう。

多飲多尿について

たくさん水を飲んで、多くの尿をする動物に問題を抱えていない動物はいません。 元々、動物は必要最小限の水分しか摂取せず、特に猫に関してはいつ水分を含んでいるのかというくらい水分に執着がございません。 人や犬猫の体の約60%は水分です。この水分の調節にかかわる病気は多岐にわたり、内蔵の問題から代謝や内分泌の問題まで実に多様である。

感染性の下痢

感染性のウイルスや細菌は、腸管で異常繁殖して腸炎を引き起こします。 下痢が起こるのは、増えた病原体を体外に出そうとして、体を守ろうとするからです。 特に免疫力、体力のとぼしい猫や老齢の猫では感染してひどい下痢になってしまうこともあります。

寄生虫の下痢

回虫や条虫、鈎虫、鞭虫などの寄生虫が腸管に寄生して、下痢を引き起こします。 近年の生活環境では、寄生虫に感染するケースも少なくなりましたが、(猫回虫は、乳汁感染)ご家族の皆様のいない感染動物の排泄物から感染したり、感染動物の毛に付いている虫卵をその動物と関わることで観戦することもあります。 実際に、原因が分からない下痢が続き、検便をしても虫卵が見つからなかったが、試験的に駆虫すると、寄生虫がたくさん見つかったというケースもある。

食事性の下痢

食事を摂って起こる下痢は、過食、間食、脂っこい食物、乳製品、食物アレルギーなどの不適切な食べ物が考えられます。

糖尿病

糖尿病は、インシュリンの不足やインシュリンに対する反応性の低下によって血糖値が上昇し、糖が尿にまで排泄されるようになる。 この時、上昇した血糖によって血液の浸透圧(血液の水分の濃さ)が跳ね上がり、体は多量の水を飲んで薄め排泄しようとするのである。 つまり、糖尿病し初期症状として見逃してはいけないのが多尿多渇なのです。

内分泌異常

副腎機能や甲状腺機能の異常、尿崩症と呼ばれる抗利尿ホルモン不足によっても多尿多渇は見られる。子宮蓄膿症では蓄膿の原因菌が作る毒素によって抗利尿ホルモンの受容体が占拠され、一時的な尿崩症を伴う。

慢性腎不全

あらゆる生物にとってエネルギーの体内への取り込みとエネルギー利用の際に発生する不要な有害物質の体外への排出は生命活動の根幹部分をなす。言い換えれば、体に必要なものつまり食物・栄養素・水分を摂取し、体に不要なものつまり老廃物や不消化物を尿や便として排泄することは、生きてゆくことそのものだと言える。 このうち、尿をつくり、体の外へ出す働きをしているのが、腎臓をはじめとする泌尿器系である。人間も動物たちも、歳をとるにつれ腎臓の機能が徐々に衰えてくるが、特に猫は他の動物と比較して、タンパク質の要求量が高く、水分摂取量が極めて少なく濃いオシッコをするという特徴をもった動物であることから、泌尿器への負担が大きく、泌尿器系の病気を起こしやすい動物といえるのである。 腎不全は、泌尿器系でも様々な病気がある中で、腎臓機能の働きがなくなった状態のことです。

嘔吐について

嘔吐には、様々な原因がございます。肝臓や腎臓などの臓器の異常、脳などの中枢神経の異常、胃腸の異常など様々な原因が考えられます。 必ずしも病的なものばかりではなく、生理的嘔吐といって、食べたものに対する反応として体を守るために起きるおう吐もある。頑固な嘔吐は獣医師の診察を受けることが最善策であり、必要であれば血液検査やX線検査などを行なわなければならない。

膵炎

膵炎は、炎症激しさ、全身への影響も大きさ、診断の難しさ、治療困難な病気の為、非常に厄介な病気の一つと言えます。 ふつう、急性すい炎は前兆も無く突然の嘔吐に始まり、頑固に持続する。症状はみるみる激しさを増し、食欲もなく、強い腹痛がおき、炎症の影響が全身に及んで時にはショックを起こし死に至ることも少なくない。 消化液を作る膵臓は、タンパク質や脂肪を分解する酵素が大量に含まれております。 そして、膵臓は自らが作った消化液にて、膵臓自身が消化されないよう幾重にも防御システムを持っております。万が一、それが逆流などしてしまうと、破綻し自己消化が始まり、急性膵炎になることもございます。 診断はレントゲン検査やエコー検査、血液検査などを総合して行なわれるが、最近ではTLIという特別な膵炎の指標も検査可能となっています。 治療は、絶飲・絶食によって膵臓を休ませます。そして、水分と電解質を補給しながら回復を待つしかありません。 動物の嘔吐が頑固で、痛そうに背を丸めお腹をかばっているようなら、膵炎の可能性も想定するべきである。

胃腸炎(炎症性腸疾患)

胃腸炎の代表的な病気に「炎症性腸疾患(IBD)」がございます。 腸粘膜を侵すこと、腸管が肥厚すること、潰瘍を発症、嘔吐・下痢の慢性化などが原因で衰弱していくことが多くございます。 末期の状態になってしまっていたとしたら、腸粘膜からのタンパク喪失が原因で、重度な低タンパク血症を発症します。そして、腹水が溜まってしまうことがございます。 その主な原因となっているのが食物アレルギー、細菌感染、自己免疫などの複合的なものが原因と考えられます。 「炎症性腸疾患(IBD)」は、腸管型のリンパ腫と鑑別がつかないことも多い為、消化管の組織を採取して病理検査を行い、確定診断するのが通常の方法でしょう。

胃腸炎(ウイルス性腸炎)

胃腸炎(ウイルス性腸炎)は、毒性の強いウイルスが原因となり発症します。 嘔吐や下痢がはげしく、体力のとぼしい幼若動物、老齢動物では、発症後、数日で命を落とすこともある。ウイルスは強力で、自然界で1年ほど生存可能といわれ、感染動物の排泄物や吐物の摂取などによって感染する。

膀胱炎についてFLUTD

猫は肉食で犬は雑食である。栄養の要求に大きな違いがあり、体の構造やかかりやすい病気にもそれぞれ特徴がある。雄犬は足をあげて前方に排尿するが、雄猫は後方に排尿する。尿のにおいも猫では鼻にツンとくるくらいの刺激があり、室内でのスプレー行動はしばしば大きな問題となる。 健康な猫は水分を必要最低限しか摂らず、排尿の回数も少ないことが尿のトラブルの原因となり、猫下部尿路疾患(FLUTD)が起こります。

尿石症

尿石症の原因として、運動不足や肥満、質の悪い食べ物や過食が主にございます。 つまり、いつも食べすぎで太っていて部屋でゴロゴロして運動もしないとか、多頭飼いで水入れの容器が兼用などは危険な状況といえる。この状況で秋口の冷え込みが来ると一気に飲水量が落ち結晶が生じます。 以前は、秋から冬にかけて季節的に増加していたこの病気、最近では夏場に常時冷房を入れる家庭が増え、一種の冷房病のように発病する猫が増えている。

特発性膀胱炎

検査によって前述のような尿石症も認められず、また、犬によく見られるような細菌性膀胱炎も認められないにもかかわらず、頻尿や血尿などの膀胱炎症状を現す場合がある。これらは原因が分からないという意味で特発性の膀胱炎と呼ばれている。 多頭飼いや身体ストレス、猫の尿路の特性が複雑に関連し合い発病に至ると考えられており、通常は無処置でも1週間程度で症状が消失する。

便秘について

便秘は、重度の脱水などが原因にて起こります。 しかし、酷い大腸の拡張などが原因で、排便難しい「巨大結腸症」という病気になることがございます。大腸内に水分を失った巨大な便の塊がたまり、骨盤を通過できなくなることがございます。排泄が困難になってしまうと痛みが発症し、便の中で細菌毒素の吸収によって食欲不振や嘔吐が起こります。また、必死に排泄しようと何度もトイレに入り頑張ることで、塊の脇を泥状の腸内容がすり抜けて下痢になることもあり、本当は便秘なのに下痢をしていると考える飼主も珍しくはないのである。重症の時は、便の軟化剤や浣腸などを使用し便の塊を排出致します。そして、更に便秘をコントロールする他に軟化剤や緩下剤などを生涯与える必要があります。しかし、内服しても便が出ないということであれば、大腸を取り除く為の手術を行うこともございます。

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