大阪市で犬・猫の手術は南大阪動物医療センターへ｜猫の病気｜ドッグサービス

日本では厚労省が2015年12月から、50人以上の従業員がいる企業にストレスチェックを義務付けています。

これは職場においてメンタルヘルスに問題を生じる労働者が急増し、労災請求件数が増加していることを受けて、労働安全衛生法が改正されたことによるものです。

猫たちも30年ほど前までは家の内外を自由に出入りするような飼い方が主流で、その頃の来院理由は、感染症、けんか傷、交通事故などが多かったように思います。現在では、完全室内飼いが主流となり、来院理由も下痢・嘔吐、食欲不振、泌尿器疾患、慢性疾患などに様変わりしてきました。これらの疾患と猫が感じるストレスの間には、密接な関連があることが知られています。ならば、にゃんこストレスチェックはというと、そう簡単ではありません。

ストレスには急性ストレスと慢性ストレスがあります。急性ストレスは、恐怖もしくは不安という言葉で置き換えることができるような、予期せぬ出来事や脅威によって引き起こされます。

・家（なわばり）から出る

・車に乗せられる

・騒音や強い光

・家に誰かが来る

・動物病院に行く

・看護師さんに保定される　などなど

これらの恐怖や不安に対して、闘争／逃走反応が見られ、コルチゾールが分泌され、交感神経が興奮して、血糖値や心拍数を上げ、何とか乗り切ろうというシステムが作動するのです。

一方、慢性ストレスは、長期間にわたって進行し、認識するのが困難なことが多いといわれています。その原因は、人間や環境との関わりの中に見つかるかもしれませんし、かなりの部分は猫という種に関連している可能性があります。

・仲の悪い猫と資源を共有している場合

・飼主の態度

　　　猫との接触を欲しがるあまりに干渉しすぎる

　　　態度に一貫性がない→どう反応してよいか分からない

・安全第一主義

　　　屋内への閉じ込め、退屈

　　　隠れ場所やトイレへのアクセス制限　などなど

大切なのは、猫にストレスを与えるものが、飼主にとってはまったく心配する必要がないものである可能性を、常に考えておかなければならないということです。

慢性ストレスの対策は難しいものですが、ある程度予測可能な生活をし、毎日の慣れ親しんだルーチンを作ることは、安心につながり、ストレス解消に大いに役立ちます。また、猫らしく行動できる環境の整備も大変に重要です。

ISFM（国際猫医学会）のHPで「キャットフレンドリーな家」にするためのヒントが５つのインフォグラフィックとして紹介されています。吉内が日本語訳で上書きしましたので、参考にしていただければと思います。

みなさまと愛猫の楽しいキャットライフのお役に立てましたら幸いです。

（文責　吉内）

大阪市の南大阪動物医療センター

住所

大阪府大阪市平野区長吉長原3-5-7

営業時間

午前：9：00 〜12：00
午後：13：00〜15：00(水・土を除く)
午後：16：00〜19：00(水・土を除く)

• ※祝祭日はその曜日に準じます。
• ※年中無休です。
• ※お電話、もしくは受付へ直接ご予約ください。
• ※ご希望の日と時間帯、獣医師を指定して頂くことができます。
• ※土・日・祝日に限り、予約料550円（税込）が別途必要となります。
• ※12/31〜1/3につきましては、12/30までに事前の予約確認が必要となります。

定休日

年中無休

最寄駅

大阪メトロ谷町線出戸駅もしくは長原駅